2010'02.14.Sun

ブラックチョコレート

相変わらずギリギリですが今日はバレンタインデーということで珍しくSS更新なぞしてみる。これ先月末に某Yさんのバレンタインイラストにおもいきり萌えて妄想が触発されてしまいうっかり手がすべったものです。(許可はいただきました。ありがたや!)
ブラックチョコレート萌え!!ストイックな雰囲気の中で甘くないのに濃厚なエロイアイ萌え!!(あ、話は微エロ風味ですけども;)そんな感じで宜しければ以下からどうぞ…。

[:hide:]
「どうぞ」
そう言って素っ気なく手渡されたのは、これまた飾り気も何もないシンプルを具現化したかのような板状のチョコレート…。
「中尉…これはなんだね」
「チョコレート以外の何かに見えますか?」
「私は別に茶菓子としてチョコが欲しいわけではないんだが」
手作りだとか可愛いラッピングだとかを彼女に期待してたわけじゃないがこれはバレンタインデーのチョコとしてあまりに素っ気なさすぎるのではないだろうか。
「いらないならもらっていただかなくても結構ですので」
「待て!いらないなんて言ってないだろうが。それは私のものだ」
「あの、本当に大佐はたくさんもらってらっしゃいますし無理なさらなくても…」
冗談じゃない。例え普通のチョコだろうがこれ以外に私にとって意味のあるものなんてあるか。奪い返される前に銀紙をビリッと口で破くと甘いはずの固形を口にした。
「苦い…」
「ブラックチョコレートですから、それ。甘いのがお好きでしたら他でどうぞ」
そう言う彼女の言葉もほろ苦い。このチョコのように…。舌の上で溶けていくブラックチョコレート。ふと、そこで男は楽しそうに口角をあげてクツクツと笑った。
「君がブラックチョコレートをね…。私は誘われてるのかな」
「なんでそうなるんですか」
「古来、チョコレートは、ある効能をもって使われていたそうなんだが、それは純度の高いブラックチョコじゃないと意味を成さなかったんだ」
「効能?」
そう聞くリザにロイは近づくと彼女の耳元で鼓膜に直接流し込むようにテノールを響かせる。
「媚薬だ」
そのままフッと熱い吐息をかけると彼女は一瞬ビクッと震え、キッと彼を睨み付ける。
「馬鹿言わないで下さい。そんなわけないじゃないですか!」
「試してみるか」
至近距離で絡んだ視線。黒曜石が熱に濡れた光で自分を捕らえている。
彼のペースに嵌ってしまったのだと気付いた時には1つのチョコレートが彼と彼女の唇を繋げていた。絡み合う黒と鳶色。視線を逸らすことなんて出来ない。あと少しで唇が触れる数センチの距離を隔てているのは恋の媚薬、ブラックチョコレート。それも少しずつ互いの熱に溶かされていくのだ。言葉を紡がない唇にはほろ苦い味が広がって、ただその時を待つ。
この短い時間ですら拷問のようだなと男は自嘲の笑みを浮かべるとそのままチョコレートごと彼女の唇に噛みついた。
「っ!ん…ッ」
チョコレートとともに熱い舌が口腔内を蹂躙する。混ざり合う唾液に距離を作っていた固形は溶け失せて柔らかな舌と舌が絡み合う。息苦しいのに止まらない。苦いはずのそれが甘く感じるのはブラックチョコレートの効果のせいなのかそれとも…。
「ん…ふ…ッ」
やっと解放されて息のあがった唇と唇を今度は銀糸が一瞬だけ繋いで、吐息に途切れて消えた。
溶けたチョコレートがついた無骨な親指が唇をツッーとなぞるとそれだけで熱をうむ身体が悔しい。それを見透かしているかのような男は口元に笑みを浮かべて彼女の熱に濡れた瞳を見つめながら言葉を紡いだ。
「君はこのチョコレートみたいだな」
「ですから、甘いお嬢さんがお好みでしたら…んっッ」
最後まで紡ぎ終える前に再び唇を奪われる。それが答えだとでも言うかのように。
「フェネチルアミンという脳の恋愛化学物質もエンドルフィンという幸福感をもたらす脳内物質もミルクチョコレート等の甘いチョコにはなく、苦いブラックチョコレートの方にあるんだよ」
そう言いながら彼は彼女の白い首筋を舐めあげる。
「大佐…やめ…」
「君が欲しい」
「やっ…」
「安心して素直になれ、リザ。媚薬効果あった…だろう?」
「ええ、そうですね…ブラックチョコレートのせいです」
「本当に君は可愛い」
そうクツリと笑うロイに貴方の方がずっとブラックチョコレートみたいじゃない…とリザは与えられる熱と刺激に思うのだった。
そうして互いに思いながら互いの熱に溶かされていく…。
fin.
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